台湾新竹の大歓迎

平成25年11月15日〜12月15日
神原克收

 11月半ばから12月半ばまで、新竹お誘いステイをしていましたが、現地の大歓迎を受けて感激!感激!大感激でした。この歓迎ぶりを文章だけですがお伝えしてゆきます。
新竹大歓迎1
 第一回目は到着2日目に開かれた歓迎パーティ。
当初は日本から持参したお菓子を食べながらのティパーティを想定していました。
しかし当日は20〜30人の新竹銀髪族協会(TARP)のメンバーが集まってくれ、食べきれないほどの台湾料理を振る舞ってくれました。
「ティパーティ」の話はどこかへ吹っ飛んで「大歓迎会」となりました。
堅苦しい挨拶はほとんどなく、日本語が出来る人も結構いて実に和やかな交歓が始まりました。
途中から自然発生的にカラオケが始まり、日本の演歌が大人気でさながら日台カラオケ合戦の様相。
歌だけでなく踊りも入り、初対面とは思えない和やかさで初日を終えました。
新竹大歓迎2
 2回目の行事は「海浜巡礼」
巡礼というからにはお寺周りでもするのかと思いましたが、そうではなく海岸のきれいな景色を楽しむというものでした。
廃品から作ったガラス工芸品の展示場、波止場、海岸の展望台、魚市場などを案内後昼食会場へ。
この日もTARPメンバーが20名強参加してくれ、移動はTARPメンバー提供の自家用車8台に分乗。
各車に日本語の出来る人を配置するという配慮もしてくれていた。
昼食は美味しい海鮮料理でビールも含めて400元(1,400円)。移動費も当初100元/人と言われていたので支払おうとしたが
サービスと言って受け取ってもらえなかった。ビール代も当初は別と聞いていたので払おうとしたがこれもタダ。
この日も昼食時にカラオケ合戦が始まり12時前から始まった昼食が終わったのは3時、それからコンドに送って頂きお開き。2回目ということもあって顔なじみも増え、個人的なお誘いを受けた人もいて、今回も謝々、謝々のオンパレード。
新竹大歓迎3
 3回目の行事は「歌曲指導とカラオケ」である。

 新竹での3回目の行事は台湾の歌指導とカラオケ合戦。台湾側は大学の音楽の先生や、街のカラオケ教室の先生、それにその教室の生徒(高齢者ばかりだが)も多く参加してくれた。全てTARPのメンバーである。
 歌は例によって日本の演歌が中心で、それに台湾のポピュラーな曲が加わる。我々日本人も日頃の成果を遺憾なく発揮し見劣りはしないが、残念ながら収録している曲が限られていて、次第に歌う歌がなくなり後半は圧倒的に台湾側が優勢。みんな上手い。
 日本勢では中国語に堪能な若林氏が台湾の歌を中国語で歌い喝采を浴びていた。今後のことを考えると2〜3曲はレパートリーに入れておかねばなるまい、というのが正直な感想。
 歌唱指導は大学の先生で「萍聚」という台湾のポピュラーソング。
http://www.youtube.com/watch?v=kBQG-JYQe3g
この日も当然のように茶菓、果物が用意されていた。
 その席で面白い絵が配られた。「多唱歌」の顔と「少唱歌」の顔を見比べて下さい(添付)。
同じ絵を逆から見たもの、ニヤリとするはず。

 
新竹大歓迎4
 4回目の交流会は「日本料理VS台湾料理」
日本側が提供したのは手巻き寿司・巻き寿司とむかごご飯のおにぎり、それにインスタントの味噌汁。
調理道具と調味料の調達が思うに任せず、女性陣は自慢の腕が存分には発揮出来ず、やや欲求不満があったか?
それでも事前にリハーサルをし、試食会にはオーナー家族も招き楽しい交流会になった。
試食会ではオーナー家族に手巻きずしの食べ方を廣川会員が英語で説明し、味も上々の評判で女性陣も少々気楽になった様子。

 本番では朝6時から50人分の料理を作ったが、台湾側も沢山の料理を持ち込み、日本側20人+台湾の方約30人の参加があったにも拘わらず大量に余った。
それでも巻きずし、おにぎりは台湾側がきれいに持ち帰ってくれ、美味しさが証明されたのであろう。
インスタント味噌汁もマジックのような驚きがあったようで、上々の評判であった。
本番での手巻き寿司の食べ方指導は若林会員の中国語による説明。LSCには多彩な人材がいるものだ。
※「むかご」は鳥取から参加の西村さんの提供。
新竹大歓迎5
 5回目の行事は新竹市政府への表敬訪問。
この日もTARPメンバー15人くらいが車での送迎とアテンドで駆けつけてくれた。
当初市長が挨拶に来られる予定であったが議会開会中で代理の處長という人が来た。
LSCから新竹市政府へ記念楯を贈呈した。楯は銀髪協会が用意していたが事前の説明は何もなく、
贈るのか貰うのかさえも判らず、頓珍漢な贈呈セレモニーとなった。実に台湾らしい。
その後郵便局の本局を訪れたがここでの受け入れ態勢は万全で、職員が列を作って出迎えてくれ、
館内案内も実にテキパキと行われ参加者一同感激すると同時に顧客第一主義思想の徹底ぶりに感心しきり。
昼食はお洒落なオーガニック料理で300元/人は値打ち十分。(午後の行事は次回)
新竹大歓迎6
 新竹市政府訪問の日、昼食後新竹市政府主催の「高齢者健康都市連合」の年次総会を見学した。
銀髪族協会の席も用意されていて暫く見学したが面白くも何もなしで早々に退席。
その後市政府が用意したバスで郊外の大学へ行き、そこで健康都市連合のイベントに参加した。
そこでは校長の挨拶、大学の国際事務處国際長という肩書の日本語堪能・才色兼備の女性の案内で大学内の見学をした。
この日も15名くらいのTARPメンバーがサポートしてくれ、会う回数が増えるにつれて顔と名前が一致してきて、会話がドンドン進み、中には個人的なお誘いを受ける人もあり、確実にLSCと銀髪族協会のコラボが実を結びつつあるのが実感出来る。
 それにしても銀髪族協会のメンバーのホスピタリティは凄い。頼まれてシブシブ務めるという雰囲気は全くなく、誠心誠意の気持ちがヒシヒシと伝わってくる。その原動力は何なのか?いくら銀髪族協会と言えども他の地区ではここまでは期待出来ないに違いない。
新竹大歓迎7
 6回目の行事は三義地区への日帰りバス旅行。
大型バスにほぼ満席の参加者があり9時出発。
出発後間もなくカラオケが始まり道中はずっとカラオケ。
それにしても台湾の人はカラオケが好きだ。
特に女性が積極的にマイクを握り日本の情景とはやや異なる。
途中林オーナーのコネクションで金持ちの豪邸を見せてもらった。
巨大な鯉やチョウザメ、見たこともないような珍しい鳥や植木のコレクション、世界の名車のコレクション。驚いたのはナンバープレートの番号が全て8888や1111、2222などの番号。この番号は有料なので番号だけで?億円はしたはず。
台湾の金持ちは桁外れということがよく判った。(我が家よりチョッピリ広かった??)
そのあと昼食。
午後は大理石の彫刻博物館、木彫り博物館を見学。
これも素晴らしかったが豪邸の印象にやや影が薄くなった感じ。
帰りもカラオケ合戦をしながらの帰宅。
帰宅後一部の人はそのバスで夜市まで行き、帰りはTARPメンバーの車で宿まで送ってもらった。
どこまで親切なんやろう、謝々!謝々!
新竹大歓迎8
 7回目の行事は宜欄への一泊旅行です。
これはTARPの年次総会のようなもので、新竹からバス3台、台北から2台、宜欄から2台合計7台250名の参加。
途中旧草嶺トンネル、蘭陽博物館見学、宜欄県政府表敬訪問、午後羅東林場文化区見学。どれも素晴らしかったが詳細は後日の新竹通信で。
そしてメインイベントの大晩餐会。
我々15名のために要所要所で日本語通訳をつけてくれ、幹部挨拶の中でもLSCの紹介をしてくれた。
アトラクションでは後藤会員のハーモニカ2曲、アンコールのおまけまであって、拍手喝采を浴びた。
後半には安楽会員をリーダーに男性全員が舞台に上がり「拍手三々七拍子」、大うけであった。
宴会ではTARP会員から18年物の紹興酒の差し入れが沢山あり、飲みきれない分はお土産に頂戴した。(後日の謝恩パーティで使用予定)
宿泊は「福泰冬山?ホテル」でこれがまた素晴らしい環境であった。(以下次号)
番外
 新竹での歓迎ぶりを誇大表現を避けてありのままをシリーズでお伝えしています。
一部の皆さんから「新竹以外でもこれと同じような歓迎を受けられるのか?」との質問が来ています。
答えはハッキリと「NO」です。
これは新竹だけの特異事情によるものです。
以下銀髪族協会について現状をお伝えします。

 銀髪族協会(以下TARP)は11ヶ所にあり、それらを統括する連合会(2006年発足)が台北にあります。
 *11ヶ所は 台北、台南、高雄、彰化、嘉義、台中、新竹、屏東、宜欄、新北、金門 です。
その中で最大(1,400名)の会員を抱えいるのが新竹で、次に大きいのは宜欄で600名、高雄、台中は100名程度で力は大変弱いようです。

 新竹の強さは初代理事長(2009年創立以来今年の秋交代するまで)の林幼美前理事長のリーダーシップによるものです。
林さんは北新竹の駅前に2棟のビルを持ち、そのうちの1棟(10階建)を改装して8〜9階を我々ロングステイヤーに提供してくれています。
このビルの1階に多目的スペースがあり、TARPの会合に無料提供しておられ、これが新竹TARPの大きな力になっているのは間違いないと思います。

 今回は林前理事長(ビルのオーナー)の呼びかけにTARPメンバーが馳せ参じてくれたもので、イヤイヤ・シブシブという人も皆無ではないでしょうが、皆さんイキイキ・ハツラツと我々との交流を楽しんでおられるようで、有難いことです。

 今回は初めての試みということもあり、必要以上の歓迎ぶりとなったようですが、来年以降はもう少し交流会の回数を減らし、「持続可能」な交流を目指したいと思っています。
 来年は募集規模を少し広げてお誘い旅行をご提案したいと思いますので、ぜひ台湾の方々の温かさを体感して下さい。
新竹大歓迎9
 宿泊したホテルは広大なテーマパークのような中にあり、環境抜群。
中には日本の大正時代の町並みを再現した通りや、お寺、音楽ホール、美術館、演芸広場、昔の生活道具展示、科挙合格者の家の再現、更には湖や遊覧船まであり、退屈はしない。
 2日目は土曜日ということもあって朝からたくさんの客が訪れ、アトラクションも数多く演じられた。
午前中ここで過ごしたが時間が足りず、来年再び訪れることにしよう。
午後は宜欄旺山休阡_場(かぼちゃ専門観光農場)で珍しい蛇状の瓜を見てびっくり。(詳しくは新竹通信で)

昨日からの全工程で新竹のTARPメンバーが我々個々人への案内役について面倒を見ていただき、感謝!感謝!の連続。
最後は礁渓温泉で日本式の温泉を楽しんで帰途に就き、夕食を食べて宿へ帰着。
2日間の費用は全て込で3,500元(12,000円)。内容から類推するとかなりの額がTARPの予算から補助として出たに違いない。
それにしても有難く恐縮することこの上なし。
新竹大歓迎10
 8回目の行事は台湾の手工芸指導と日本の折り紙指導。
この行事の参加者はさすがに少なく、日台ともに10人ずつ。
こじんまりとした会合で、これはこれで交流には好都合であった。
折り紙では独楽と鶴を教えたが、出来上がった時は歓声が上がり、皆んなで拍手で祝福。
何とも微笑ましい交流会ではあった。
今回も林オーナーからお菓子の差し入れがあり、謝々!謝々!
新竹大歓迎11
 台湾の人たちは写真を撮るのも撮られるのも大好きである。
今回も山のような写真を撮って頂いた。
至る所で記念撮影のオンパレード。写真を撮っていると近くにいる人は殆ど例外なく写真に入り込んでくる。
そのため何回も写真を撮る羽目になる。
「膨大な写真はどうするのだろう?」と心配していたら、やがて回答が出た。
*沢山の紙焼きを個人別にセットにして下さった方(陳さん)
*DVDと主要な写真の紙焼きの両方を下さった方(蔡さん)
*CDに焼いて下さった方(林さん)
※それ以外に個人的にUSBやフェイスブックで写真を貰った人も数人いました。

勿論これらに掛かった費用は払おうとしてもプレゼントだと言って受け取ってはもらえなかった

新竹大歓迎12
 新竹の海岸線に整備された自転車道17Kmへ6名でサイクリングに行った。
今回もTARP会員2名がアテンドでついてくれた。一人はスタートするまでの段取りだけのために駆け付けてくれ、あと一人は全行程付き合ってくれた。
サイクリングそのものは快適で大いに楽しみ、終了後の遅い昼食を摂った。

*昼食場所は自転車を借りたお店のおばさんが、わざわざレストランまで連れて行ってくれ、色々と食事の段取りをしてくれた。
*随行者の食事代(≒1,000円)はお礼の意味も含めて無理やり我々の方が負担した。
 その女性は帰途お菓子を買って我々全員に配るわ、案内してもらった美味しいパン屋で我々全員にパンを買ってくれたり、却って金を使わせてしまった。
新竹大歓迎13
 新竹近郊の十八尖山へハイキングに出掛けた。我々の参加は14人。
今回もTARP会員が車を出してくれ十八尖山へ向かった。現地で合流した会員も含めて15名前後がサポートに駆け付けてくれた。
ハイキングそのものは関西支部のハイキング同好会からするとやや物足りなかったが、途中地元のエクササイズグループと一緒に体操をしたり、
会員から差し入れられたお餅を食べたりしながら楽しいハイキングであった。
 その後軽い昼食を摂ったが、ここでも誰の驕りか定かではないが、ご馳走になった。
昼食後新竹公園にある瑠璃工芸博物館見学、公園散策を楽しんだ後、会員の車でコンドへ送っていただいた。
この日は蔡さんが盛んに写真を撮りまくり、「好きだなぁ」と奇異に感じていたが数日後大量に紙焼きした写真を個人別にまとめて届けてくれた。
勿論お金は取ってくれない。
新竹大歓迎14
 TARP会員のご主人が教授を務めている健行科技大学へ見学に行った。この日も10名ほどTARP会員の同行があった。
午前中は「琉球泡盛学講座(二年級)」の授業を学生と一緒に受講した。
講師は沖縄から派遣されていて月1回開催されている。泡盛の製造工程をパワーポイントで教わり、その後試飲の仕方という実技もあった。
大学で昼食をご馳走になり、午後は学生の指導によるパイナップルケーキつくりに挑戦し、出来た作品はお土産として頂戴した。
 費用は当初材料代+昼食代で400元と言われていたが、全て大学で負担していただき無料。ここでも謝々!謝々!
途中、地元の新聞記者から取材を受け、翌日の新聞に大きく報道された。
私は記者にLSCの名刺を出したが、林オーナーに促されて少年探偵団の名刺も出した。
翌日の新聞の見出しには「日本少年探偵団来台」となっていた。記事はLSCが紹介されていたが、見出しからLSCが消えていたのが少々残念。
新竹大歓迎15
 台北在住の頼文禮会員の招きで12名が台北に遊びに行った。
最初にTARP本部(台北TARP,新北TARPも同居)を表敬訪問した。
そして直ぐ「蝴蝶宮・昆蟲科学博物館」と「蓄音機博物館」の2か所に案内された。
どちらも凄いコレクションで普通では見ることが出来ない珍しいものを沢山見せていただいた。(詳しくは後日新竹通信で)
おまけに夜は新北TARP理事長に美味しい中華料理をご馳走になった。美味しい紹興酒もタップリご馳走になり謝々!謝々!
この日はTARPの底力の一端を垣間見た気がした一日であった。
新竹大歓迎16
 帰国前日さよならパーティを開いていただいた。
料理は林オーナーや林姉妹などが作ってくれたが、それ以上にTARP会員が夫々に作った料理が持ち込まれ凄いボリュームとなった。
味も今までのパーティでは一番美味しかったと思う。
 お酒も紹興酒、ウイスキー、ワイン、ビールなど飲みきれない量が用意され、残ったものの一部は我々が頂いた。
それ以外にも2名の方から全員にお土産を頂き、なんとお礼を言っていいやら・・・。
更にパーティの模様を写真に撮って翌日早々雨の中、我々が出発する前にCDに焼いて届けて下さった。
最後の最後まで感謝!感激!
新竹大歓迎17
 今回新竹お誘いステイでは新竹銀髪族協会の方々に言葉では表せないほどお世話になりました。
特にコンドのオーナー林幼美前新竹TARP理事長には格別のご配慮を頂き、お蔭で今までのステイでは経験出来なかった「地元との交流」が濃密に出来ました。
来年は既に募集を終了した2-3月の高雄、5-6月の台中A、6-7月の台中Bに加え、新竹でも9月から2月にかけて3回お誘いステイを募集しています。
高雄、台中ではTARPの組織は新竹と比べると遥かに弱く、今回のような歓迎を期待することは出来ません。
また、新竹でもTARP会員の負担を減らし、持続可能な交流の在り方を模索したいと考えています。そのため交流行事も今年の半分くらいに減らすようお願いしています。
新竹では来年も歓迎して頂けるのは間違いありませんが、今年と同等の濃密な歓迎は期待しないで下さい。

 また、高雄、台中でも「地元との交流」を中心とすべく、TARP以外の団体との交流を模索しています。
将来的には台中、高雄、新竹以外にも宜蘭、台北でもステイ先を開拓し、台湾を《地元との交流を核としたロングステイのメッカ》とすべくトライを続けます。
興味のある方は是非ご参加下さい。

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