LSC関西 第九を歌おう会 第25回 サントリー1万人の第九で熱演!!

感動の興奮覚めやらぬ終了後に大阪城ホールプロムナードの案内看板の前にLSC関西の参加メンバーが全員集合
まさに「歓喜の歌」「歓喜の笑顔です!!」
後ろ左から 岩田勝弘 正木伸治 末兼郁二 須賀敬三 廣田良夫 天野嘉太郎 佐々幹雄
前左から 岩田優子 井藤正治 廣田昌子 井藤友子   総勢11名

平成20年12月7日(日) 大阪城ホールにて 15時〜17時45分 

昨年に続きLSC関西支部第九を歌おう同好会メンバーが「サントリー1万人の第九」に参加、感動の歌声を大阪城ホールに響き渡らせました。昨年は、7名でしたが、今年は上記写真の11名の参加でした。11名中4名が、とにかく第九に初参加です。上手に歌えるにこしたことはないのですが、それは別にして、共に感動と歓びを共有出来ることが一番大切であると思います。これは、参加した人でないと判らない感覚です。全体の参加者でいうと、参加者の中で最高齢が92歳、最年少が6歳。そして、80歳以上の参加者が実に102名もいたとのことです。歌を歌うことに関しては、年齢は関係ありません。そんな1万人と一緒に歌う。素晴らしいことだと思います。以下、文章ではうまく伝わらないかもしれませんが、その感動をレポート致します。

1.参加
6月に募集開始でインターネット、葉書などで申し込み。7月に参加者が決定。1万の応募に対して1万5千人近くの申し込みがあり、抽選にはずれる人もいます。残念ながらLSC関西でも1名の方が抽選に漏れてしまいました。しかし、漏れた方も来年もエントリーしてくださいね。  **参加費−6千円
2.練習
9月から11月末まで12回団体レッスンがあります。(1回2時間)会場は、大阪、神戸、東大阪、京都、和歌山、東京で行います。12回団体レッスンの他、1回、佐渡先生によるレッスンもあります。12回レッスン中、2回以上欠席すると参加資格を失います。しかし、補修レッスンもありますので救済されます。
3.今回のテーマ
「歌のある星へ」

「歌のある星(地球)へ」でした。歓びにつけ、悲しみにつけ、楽しみにつけ、恋するにつけ、叫びにつけ、鎮魂につけ、そこには必ずと言っていいほど歌(音楽)があります。空気や水のように生きて行くのに絶対必要というのではありませんが、人間の持っている感情という感性にはなくてはならないのかもしれません。
改めて言われてみると、なるほど小さい頃から必ず私たちは、歌(音楽)に接してきました。子守歌に始まり、小学生時の唱歌、青年期からのポップス、CMソング、クラシック、カラオケなどなど、見回せば一杯歌があります。
「歌は世につれ、世は歌につれ」と言われます。そんな地球の歌(音楽)が今回のテーマでした。
4.出演
総監督指揮 : 佐渡裕
演奏      : 1万人の第九オーケストラ
          淀川工科高等学校 吹奏楽部
合唱      : 1万人の第九合唱団(私たち)
ソリスト    :  ソプラノ − 田村麻子  ・  メゾソプラノ − 坂本朱
          テノール − 吉田浩之  ・  バリトン − キュー・ウォン・ファン
ゲスト    :  CHEMISTRY

司会     : 小倉智昭  斎藤裕美(毎日放送アナ)
5.リハーサル

本番前日に2時間程度のリハーサルがあります。例年の開催日は、だいたい12月の第1日曜日となっているようですので、リハーサルは、その前日の土曜日です。(欠席しても参加資格を失うことはありません。)
6.本番
<一部>
スタートを飾ったのは、リュート奏者の高本一郎さん。リュートの演奏を聴くのは初めて。ギターの音色に似ているが、ギターのような金属的は響きではなくもっと柔らかい音のような感じ。リュートは、ヨーロッパの中世時代、王様が寝るときに演奏させたとか。柔らかい響きは、眠りを誘うような感じがした。
そのリュートの伴奏で会場の4カ所からソリストが「?(曲名忘れました。)」・「オーソレミオ」・韓国民謡の「舟唄」・「翼を下さい」を見事な歌声で大阪城ホールを響かせました。やはり、家でステレオで聴くのとは違い迫力があります。

CHEMISTRY(ケミストリー)
今回のメインゲスト
ケミストリーは、今回初めて知った(レポートの正木が)デュオです(少し時代遅れかな?)。ハーモニーが素晴らしい。私たちは、彼らのバックとして「冬の星座」「約束の場所」を歌いました。この2曲の楽譜を手にしたのは、11回目の練習の時で、冬の星座は唱歌でよく知っていたもののバックコーラスの音があまりとれず、また、約束の場所は、初めて聴く曲でメロディー、バックコーラスとも殆ど歌えずの状態でした。しかし、若い人たちや音感のある人たちが大勢いるので、無責任かもしれないが、口パクにさせて貰いました。それから、約束の場所の時、全国的に有名な淀川工科高校の吹奏楽部がバックで演奏しました。何か、この約束の場所は、ケミストリー自らが、全国の高校の吹奏楽部に楽譜を配ったとのこと。この曲の歌詞は、非常に勇気と希望を与えてくれる歌詞である。要旨はこうである。「夢を諦めないで! ひたすら夢に向かって突き進めば、いつかはきっと夢が叶えられる。叶えられずに死んでしまったとしても、誰かがきっと、その夢を引き継いでくれる。夢も時間も、それぞれに決して裏切らない。夢に向かわなかったことを後悔しないように、夢を諦めないで挑んで行きたい。挑んで行こう。夢と時間が交わるところ”約束の場所”に向かって!!」という頑張っている人へのエールの曲である。この第九に参加していなかったら、この曲を知ることはなかったと思います。そういった意味で出会いというのは大切であると実感しました。さらに、勇気づけられました。年齢など関係ない。気持ちさえあれば夢は叶えられるかもしれない。忘れていたものを思い出した瞬間でした。
それから、彼らの新曲「恋する雪 愛する空」を披露してくれました。彼らのハーモニーの素晴らしさに、単純な僕はファンになってしまいそうな予感がしました。(カラオケで歌ってみたい。)

<第二部>
いよいよ第九合唱
いよいよ第二部第九の始まりです。第九は、第一楽章から第四楽章まであり、我々が歌うのは、第四楽章です。第一楽章から第三楽章までは、ほとんど聴いたことがありません。昨年初めて出演したときに初めて第九は第四楽章まであることを知ったくらいです。旋律も一般的にはあまり流れていないのではないかと思います。あまりにも第四楽章の合唱の部分が有名すぎます。殆どの人が知っているのではないでしょうか。しかし、その第四楽章とて、あの有名なメロディーだけではないのです。ベートーベンが、そのテーマ毎に色々曲想を付けています。
第一楽章から第三楽章までは、私のようにあまり音楽的センスがないものであればベートーベンに大変失礼かもしれませんが非常に退屈です。退屈すぎて子守歌のようになり非常に眠くなってきます。第三楽章が終わりの頃だなあと感じた瞬間、緊張感がよみがえります。いよいよ第四楽章が始まろうとしています。さあ、いよいよ出番!!次のメロディーから始まります。
スタート(クリック下さい。)始まりました。ここからしばらくオーケストラの演奏のみです。だんだん胸の高まりと同時に緊張感がましてきます。(医学的に言うとアドレナリンが分泌されてきている?)そして、このメロディー(クリック下さい。)で我々は一斉に立ち上がります。さあ、戦闘開始です。直立不動で少し肩に力が入りすぎている感じです。まず、バリトンが歌い始めます。そして、我々の出番。バリトンの「フロイデ」を合図に我々の「フロイデ、フロイデ(クリック下さい。)」で始まります。
ここから、歌いっぱなしではありませんが、ずっと最後まで続きます。有名な旋律の箇所は、観客も一緒に歌います。その歌声は、下の2段目右の写真をクリック下さい。やはり、この主旋律の部分は、よく知っている部分ですので歌詞も完璧に覚えており、曲自体もフォルテで思い切り歌える部分ですので、とにかく自分の持っている声を最大限に出して歌います。但し、メロディーについて主旋律はソプラノが歌いますので、私はバスですので違う旋律です。しかし、気持ちよく歌えました。体からほとばしるエネルギーで歌うことが出来ました。(自分で言うのもおかしいですが、たぶんこのときの私の表情は歓びに満ちたものであったと思います。)そして無我夢中。どんどん曲が進んでいきますが、完全に曲の中に没頭しており、1万人との一体感を感じていました。そして、佐渡先生の熱血タクトに目と神経が集中していました。(しかし、非常に入っていきにくい部分もあり、走って行き過ぎのところもありました。)こんな感覚は、実際にこの場で歌ってみないと言葉では表現不可能です。
あっと言う間に時間が過ぎていきいよいよエンディングです。1万人の心が一つになり最大に盛り上がります。
フロイデ・シェーネル・ゲッテル・フンケン  ゲッテル・フンケン」(クリック下さい。)そして、オーケストラによる感動的なエンディング。さらに終わった後の1万人の感動の拍手、拍手、拍手がいつまでも鳴りやみません。感動、感動、感動が爆発した瞬間です。あの感動は、参加して人でないと感じることが出来ません。まさに「鳥肌が立つ!」「涙が止まらない!」の表現がぴったりです。満足に歌えなかったにしろ参加してよかった。生きている、生かされている、みんなが一つになった。
言葉では言い表せません。満足感と歓喜が体中を満たしたのは言うまでもありません。
続いてペンライトを振りながら「蛍の光」の合唱です。第九を歌い終えた満足感と幸福感、緊張が和らいだことから、昨年もそうであったように「蛍の光」を歌う声が止めようもなく震えていました。
また、来年もこの「約束の場所」に戻ってくるぞー!!
大阪城ホール入り口に行く途中で掲示された案内看板 続々と1万人合唱団員が駆けつける大阪城ホール前

ド迫力!! 1万人の歌声をお聴き下さい。
(上記画像をクリックして下さい。)
本番当日朝の大阪城ホール内の様子。オーケストラの前が観客席。観客席といっても圧倒的に出演者の方が多くなる。 この圧倒的な合唱団の様子を見てください。凄い迫力です。世界に一つしかない会場風景です。1万人で第九を合唱するなんて世界でここだけです。上記の画像から流れる第九は、私たちそのものの声です。(但し、昨年の録音分ですが、間違いなく私たちの歌声です。)
手前が熱血総監督指揮の佐渡裕先生。師のタクトは、全身全霊を傾けたエネルギーがほとばしります。汗も、ほとばしっています。大迫力と気持ちが痛いほど伝わってきます。(但し、歌っている側からは見えませんが、後でビデオで見たときに、その凄さを実感しました。) これも大迫力のオーケストラ。優に100人は超えています。今回は、本場ウイーンからも奏者が招かれました。(コンサートマスターは、招待の奏者。)
熱唱の合唱団。中央少し右寄りに何処かで見た顔が、迫力満点の大きな口を開けて熱唱しています。そう、LSC関西支部長の天野嘉太郎さんです。 ここでは、女性の数が男性を圧倒しています。アルト、ソプラノを合わせて男性の倍以上はいるかも。女性は元気です。男性も負けずに頑張りましょう!!
**7枚のワイドサイズでの画像は、編集の都合上、昨年の画像を引用しましたのでご了解下さい。しかし、雰囲気は昨年も今年も変わりません。
「サントリー1万人の第九」出演終了後
打ち上げと反省会を京阪ホテル レストラン「ロレーヌ」で開催
ああ、やれやれ。感動のうちにアッという間に過ぎていきました。反省会を兼ねての打ち上げです。皆さん充実感一杯のご様子です。一仕事終え、達成感と安堵に似た落ち着きが感じられます。これも、1万人で第九を合唱した余韻ではないでしょうか。 LSC関西支部第九合唱団の団長 井藤正治さんのもと、すでに来年の構想が語り合われています。井藤さん曰く「来年は、20人以上参加して貰って、LSC関西支部第九合唱団として参加出来たらなあ。」
このホームページをご覧のLSCの皆様、来年は一緒に参加しませんか。
感動の余韻の中、どんどんLSCの来年のことについても話が弾みます。来年早いうちに「男の料理同好会」を発足させて、今までずっとお世話になってきた女房殿に恩返しの料理を作ろうやないか(?)。などなど LSC関西支部第九合唱団最高齢の末兼さん。「歌うのに年齢は関係ありません。気持ちもグッと若返ります。是非多くの方に参加して欲しいですね。」と。
LSC関西支部を代表するテノール 天野嘉太郎さん、
バス 正木伸治。
来年も大阪城ホールに歌声を響かせるぞー!
今年は、間に合わへんけど、来年の第九終了後、数日後に行われると考えられるLSC関西支部例会で各パートに分かれて主旋律部分のみ合唱してみいひんかと井藤さん(?)・・・・話は限りなく楽しく展開していきます。

<参加者感動の声>
井藤正治
たばこの喫煙は11月でやめた けど、「一万人の第九」は やめへんゾォー !!

井藤友子
今年の第九・参加、最高齢が92歳 ・・・ 私は「90歳まで」 続けまーす !!

末兼郁二
12月8日にベートーベンの合唱交響曲1万人の大合唱に参加して来ました。
カラオケを逃げ回る大音痴の私は、ドイツ語も十分に理解せず、オタマジャクシも前後の高低程度しか分かりません。それに新しく入居した高齢者マンションでのクラブ活動にかまけて、会員の義務さえ十分に果たせなくなっているのに、何と夏からの14回にわたるハードではあるが全く楽しい練習に皆勤し、毎日MDをかけまくってやっとの思いで本番に出演しました。
 生きていることを喜ぶ大感動の日でした。21回目のベテラン参加者河内長野市の会員井藤さんの「鳥肌が立つでー」、昨年初参加の大和高田市の会員正木さんの「涙がでて止まらなくなった」という言葉に感激して、それでも少しオーバーな表現だなと思いながらも申し込んで、それが全く本当でした。下手なりに全身全霊声を張り上げて歌っている間に1万人がそれこそ一体になって歓喜の声をあげている真中に自分もいるという感激に鳥肌も立つし感動に震え、実際に涙も出てきました。終わった瞬間それこそ割れるような大拍手、何時もはお世辞にしか叩いたことのない私も今回だけは我を忘れて、いつまでも鳴りやまない拍手に積極的に参加していました。前座にゲスト参加したケミストリィの二人も涙をながしていたとのことです。


廣田良夫・昌子
少人数の合唱団でハーモニーを楽しむのとは異なり、佐渡裕が指揮する1万人の第九は圧倒的なボリュームと迫力があって、その魅力で大部分の参加者がリピーターになることが分かりました。初年参加では歌詞を覚えることが困難ですが、歌えない部分は口パクでよいことも分かりました。

正木伸治
昨年一度経験しているので、初めてのことのように感動はないであろうと思っていたものの、いざ歌い出すと引き込まれていき、夢中で大声を張り上げて(但し、フォルテの部分のみ)、1万人の仲間と一緒に歌う歓びをぶつけました。そして、昨年とはひと味違う感動を覚えるに至りました。これっていったい何だろうと、自分自身の感動に対して疑問符が付きます。何だか判りません。しかし、そんなこと判らなくてもよいのです。感動をするのに理屈など必要ありません。嬉しいことは嬉しい、楽しいことは楽しい、それでいいのだと思いました。昨年と比べ口パクはなくなり、多少誤魔化しながらででも全部歌えたことに満足です。来年は、さらに進歩し完璧を目指し、また違った感動を見つけたいと思います。

岩田勝弘・優子
合唱最後高らかにゲーテルフンケンでうたい終わったときは本当に感動します。
何度も参加される方はこの感動があるから参加されるのだと思います。

天野嘉太郎
いや〜、今回も感動し続けました。9月からのレッスン苦労があの感動で飛びました。
昨年はクチパクが多かったが、今回は少し声を出して歌えました。
来年はしっかりと歌い上げるぞ〜。

須賀敬三
今年はオーケストラも昨年より良かったように思いますし、今年は2回目で、周りを見る余裕があった所為か、昨年よりもっと感動した気がいたしました。
来年も頑張ろう!!と気持ちも高揚しています。

また来年も頑張るぞー!!
(打ち上げパーティー終了後 レストランにて)

**テレビの放映予定 : 関西 毎日放送テレビ 12月23日(日)16時から放映 是非ご覧になって下さいね。
                                                         平成20年12月9日(火) 正木伸治 記
                             **レポート中、レポートと私自身の感想があちこちに混じりますが、ご了承下さい。

○ 2009年の「サントリー 一万人の第九・合唱」に挑戦、参加しよう!!! ○

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