オーストラリア・ゴールドコースト10日間の旅

                                        2004年7月 中西 賢二
リタイア後(3年後を予定)のロングスティの候補地ゴールドコースト(GC)に家内と共に阪急交通社の10日間のツアー(全朝食付き)に参加した。滞在中GC在住の薮田幸一会員河村哲夫会員宅を訪問した。私達夫婦のロングスティ候補地選定条件の一つが、「安価で気持ち良く毎日でもゴルフができる所であり、GCをこの観点からも検討しようと思う。

気候:オーストラリアは南半球に位置するため、日本と季節は反対になり7月は真冬となる。GCの緯度 は丁度沖縄と同じで、冬でも暖かい。 GCの7月の最高気温は20℃、最低気温は9℃で乾燥している。年間の晴天日数が285〜300日といわれるGCは、8日間の滞在中に雨が降ったのは2日間で、1日の降雨量は少なく降雨時間も30分程度であった。 GCの夏は、30℃を越える日が少なく乾燥しているので、気候的に住むには最適な所といえる。紫外線が強いのが問題点で、日本の5倍あるといわれる。

1日目(7月5日)
関空午後8時35分に出発し、ケアンズ経由GCへ。

2日目(7月6日)
午前7時50分にGC空港に到着後、自然公園Currumbin Wildlife Sanctuaryへ行く。インコの餌付け、コアラを抱いての撮影、オーストラリア特有の動物(タスマニアンデビル、カンガルー、クロッコダイル、ワラビー、ウオンバット、ディンゴ等)を見学。尚コアラを抱いての撮影は、クイーンズランド州のみで許可されているようです。この公園内で昼食をとり、ホテルへのチェックインは午後2時頃となった。                           
                 (画像をクリックすると大きな写真がご覧になれます)
Currumbin Wildlife Sanctuaryにて
その後、Surfers Paradiseの散策に出かけ,GCの地図を購入したり町のATMでシティバンクカードでA$500(帰国後41,175円と判明、手数料込み交換レートは82.35円)を引き出した。それからGCで一番両替率の良いと言われるキングス両替店(情報源は立道和子著「年金・月21万円の海外2人暮らしU」、場所はANAホテルの近く)まで行き、当日のA$への交換レート(80.77円)の確認をした。、GC空港の交換レート(86.96円)は論外としても、町中の銀行やその他の両替店ではそれぞれ各自のレートを採用しているが、どれもキングスよりも高く83円〜85円位であった。帰国後シティバンクの当日のTTSレートを確認すると79.45円で、バンクカードの手数料は3%(プラス1回の引き出し手数料200円、残高照会手数料100円かかる)に対しキングスの手数料は1.7%(80.77÷79.45=1.0166)となり、交換レートだけを単純に比較するとキングスの方が有利であった。一般の旅行者が現地の有利な両替店を知る機会が少ないので、安全性も考慮すればバンクカードの利用は非常に有用といえる。
3日目(7月7日)
午前中の2時間かけてGCの運河をクルージング。運河沿いにクルーザーを持つ豪邸が多数あるが、ヘリコプターまである家がありビックリ。

午後、河村哲夫会員に案内していただいたBurleigh Headで野生のイルカを見、その後Bond大学を案内していただき、Mermaid Watersの河村会員宅(コンドミニアム)を訪問した。河村会員からはご自身のGC移住までの経緯の他、主に以下の事項につき色々とアドバイス頂いた。
 1) GC滞在中の自由時間の過ごし方
   @ 英語での1日ツアー(スプリングブルック国立公園、ナチュラルアーチ、熱帯果実園、
     ワイナリー訪問):シニア割引料金A$43.90/人(参考までに同等の日本語ツアーの
     料金A$140/人)―−8日目(7月12日)にツアー参加。
   A GCよりブリスベンへのバス、電車を利用した1日観光:9日目(7月13日)に実施。
 2) リタイアメントビザに関する情報
   @ 移民局の指定する地方都市に(一定期間)移住することとある一定の資産の保有
     (又はオーストラリアへの移管)を条件に「退職者永住ビザ」を発給する可能性が
     強く、その詳細は今年9〜10月に発表されるようです。
   A 今年1月よりリタイアメントビザ取得の資産条件が引き上げられ、従来からの健康
     チェックと合わせ,条件面では厳しくなっているとの印象を受けた。

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Bond大学で河村会員と
河村会員(宅)
4日目(7月8日)
朝7時ごろから約1時間半ほどGCの海岸を歩いた。人が歩いている所は海水で適度に湿っており全く問題はないが、道路から海岸に入った所の砂は超乾燥状態のため、歩くたびに砂が舞い上がりカメラが砂だらけになったのには困った。本当に多くの人が海岸を散歩しており(同様に横の道路上も散歩する人が多い)、適度に湿った砂の上を散歩することは、普通の道路を散歩するよりも1.5倍位のエネルギーが必要と感じた。
GC海岸
午前10時にHope Island Resortへ向け出発(事前に予約した車で)し、25分位でHope Island内のヴィラ・カサブランカに到着しチェックインした。ここにはゴルフバックとその他必要な物を持参しただけで、トランク等はホテルの部屋に残してきた。このヴィラは、3ベッド、2バスルームでリビングダイニング、食器を含め家具つきビラで、日本から事前にネットで予約しておいた(Pacific Oceania Club、ホームページ: www.pacificoceania.com、料金:A$205/人、ゴルフ、朝食付き)。備え付けのバギーを使用して隣接するスーパーに出かけ、昼食と滞在中の食材を購入した。ゴルフのスタートは12時52分で2人でプレーしたが、スタートが遅かったため18番の最終ホールでは殆どボールが見えない状態であったがなんとかホールアウトできた。夜、庭にでて空をみると、天の川が乳白色に輝いているのに感激した。

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宿泊したヴィラ
クラブハウス
5日目(7月9日)
クラブハウスで朝食をとり、ゴルフは午前9時スタートでHope Islandに居住されている海藤民男、幸恵ご夫妻とプレーした。ご夫妻は毎日ゴルフを楽しんでおられ、ご夫妻共に大変ゴルフがお上手であります。昼食後、Hope Island Resort Realityの日本人マネジャー宇佐美葉子さんと面談し,賃貸用のコンドミニアムを2ヶ所見学し,ゴルフのプレー費等をお聴きした後,彼女に海藤さん宅に連れて行ってもらい、お宅を見学させてもらった。
6日目(7月10日)
午前11時前にホテルに戻り、昼食後にキングス両替店に行き2万円を両替(交換レート81.97円)した。

午後2時に薮田会員の紹介でポイントアウト日本語情報誌の編集者高橋朋子さんのインタビューを約30分受けた。記事掲載は数ヶ月後になるようです。

その後GCでの最大のショッピングセンターであるPacific Fairまで約1時間かけて歩いて行き,ショッピングセンターの中を1時間見て回り、ホテルへの帰路途上のシーフードレストランで夕食をとり、その後また歩いてホテルに帰った。
7日目(7月11日)
今日は午前11時に薮田幸一会員宅を訪問するため、ホテル近くのレンタカー店に行ったが2軒とも予約で一杯と断られ、次の1軒は高すぎるのでパスしやっと4軒目でフォードのスモールカーをレンタルできた(A$60/日)。この日オーストラリアで初めて車を運転したが、地図で住所を確認していたので間違うことなく割合簡単に薮田会員宅にたどり着くことができた。

薮田会員宅は、パームメドウズゴルフコース内の一戸建てで、ゴルフ好きの私にはうらやましい限りの美しいお宅です. 薮田幸一、喜美江ご夫妻からは、主に下記の事項につき色々とアドバイスを頂きました。
 1) リタイアメントビザに関する情報
   ビザ更新時に、GC在住の人が過去に肋膜炎の既往症があることを正直に申告したため
   (オーストラリア政府は結核の既往症の人に厳しいため)、徹底的に検査されやっと更新
   できた話や病気を理由にビザ更新ができなかった人の話を聞かせていただいた。
 2) ゴルフ場及び年会費情報
   「クイーンズランド州ゴルフコースガイド」の贈呈を受け、近隣のゴルフ場情報を提供
   いただいた。一部の高額コースを除けば、入会費はA$500〜A$1,100(4万円〜
   9万円弱)で、年会費をA$700〜A$1,750(6万円弱〜14万円)支払えば何回
   でもプレー可能なゴルフ場がある。

昼食に中華レストランMandarin Courtで飲茶をご馳走になり、このレストランでお別れした。

その後、薮田会員に教えられたCarrara にあるEmerald Golf GC とRobinaに近いColonial GCとショッピングセンターへ車で行きそれぞれ短時間ではあるが見学した。

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薮田会員と
ゴルフ場から見た薮田宅
薮田夫妻と
レストランにて薮田夫妻と
8日目(7月12日)
午前8時にホテルにバスが迎えに来て、まずGCの南部でニューサウスウエールズ州との州境にあるスプリングブルック国立公園へ行った。亜熱帯雨林のなか展望台への散策道を何回も歩き樹齢を重ねた大木や滝や絶壁などの景色を見、次に土ボタルの生息するナチュラルアーチへ行った。そしてワイナリーでワインのテイススティング後昼食に小さなレストランに立ち寄った。このレストランの庭でインコの餌付けをして少し休憩し、ニューサウスウエールズ州に入りトロピカルフルーツ・ワールドに行った。この農園で取れた果物を試食した後約1時間ドライブしホテルに帰った。このバスツアーはドライバーが運転し、ガイドをするのであるが、彼の話す英語はクセが強すぎ何も理解できずに一日を過ごした(日本人乗客は私達夫婦のみ)。

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スプリングブルック国立公園
ワインのテイスティング
インコ
トロピカルフルーツ・ワールド
夜はSAR CLUBでの日本人会の夕食会(総勢20人強)に薮田会員から招待を受け、参加させて頂いた。そこで、GC在住の方々からゴルフやビザについての色々アドバイスを受け大変有意義であった。
SAR CLUB夕食会で河村会員と
9日目(7月13日)
いよいよGC最後の日となった。今日は河村哲夫会員から教えられたバスと電車を利用してのブリスベンへの観光を試みた(河村会員から頂いたA4で3ページのガイド書を頼りに、キングス両替店で入手した「ゴールドコースト便利帳」(無料)の巻末に掲載されているシティトレイン時刻表を参考にした)。

午前6時半にホテルを出て、GC中心部のサーファーパラダイスのBeach roadにあるTerminal Centre(長距離バスターミナル)の向かいにあるTrainlink Bus(列車連絡バス)専用の始発バス停へ行き、午前6時52分発のバスに乗り(Pacific Fairは7時2分発)、乗車後運転手から切符を買った(運転手には、Daily Ticket from zone one to zone14といい、GCとブリスベンのバス、電車(往復)、ブリスベン市営の水上バス(Citycat)すべて一日乗り放題の切符が一人A$18.40)。 Nerang駅7時25分発の列車に余裕をもって乗ることができ(駅のプラットフォームはNo.1)、South Brisbane駅(8時24分到着)で下車した(後述のクルーズに乗るためには、最低バスは午前7時29分発に、電車は午前8時25分発に乗る必要あり。ウイークデイと土日は時刻表が異なる)。

駅の出口は一つで、ここを出ると前は大きな劇場のビルで、その左側の橋(Victoria Bridge)を渡りきって右折し川岸をおりますとMiramar Wildlife Cruiseの船着場です。クルーズの出発が10時を確認し、Queen Street Mallを通り町をブラブラ歩き、Information Centreで地図を入手した。それで9時半過ぎに乗船し予定通り10時にLone Pine Koala Sanctuaryに向け出発した(片道切符をA$18/人で購入)。

このクルーズは川の上流のコアラ園まで約1時間半かかり、英語のテープで町の由来、昔の大洪水の話、両川岸の新しい建物やクイーンズランド大学のキャンバスの説明があり、川辺のマングローブの林を通過して、大コウモリFruit Batの群生地の傍を通って終点についた。私達はGC1日目にコアラ園へ行ったので、ここをスキップし午前11時57分発のバス(路線430)に乗り12時45分頃にCity centre(地下2階)に戻った。地下1階の食堂で軽い昼食をとり(以外と美味でした)、Mt.Coo-tha行きのバス停No.45(Adelaide Streetにある)を確認しに行った所、午後1時35分発のバスがあったのですぐに乗り山の頂上で下りた。ここの展望台からはブリスベンの町全体を見ることができた。帰りのバスは午後3時10分発に乗り,途中のBotanic Gardenで途中下車しそこで約1時間過ごし(日本庭園もある)、午後4時25分発のバスに乗りブリスベンに戻ってきた。それからSouth Brisbane駅に直行し午後5時6分発の列車に乗るとNerang駅に午後6時6分に到着し、リンクしているバスに乗ってSurfers Pradiseのバス停に午後6時50分位に到着した。

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Miramar Wildlife Cruise
Mt.Coo-thaからブリスベンの町を見る
Botanic Gardenの入り口
日本庭園(翠遊園)
このブリスベン観光はかなりハードだったが、Mt.Coo-thaの展望台からはブリスベンの美しい町全体が一望できたし、Botanic Gardenを1時間では全体の4〜5分の1しか見学できなかったが、野生の大型の白いオウムを見れたことやカラスがトカゲ(1m位の大きさ)を襲っている珍しい場面にも出くわした。それから、日本ですと鉄道の駅の周りは繁華街になっているが、ここでは一部を除き殆どの駅の周りには駐車場以外に何もない状況を見てビックリしたことと、鉄道沿線も殆どが林でオーストラリアは人口の割りに大きな国なのだなーと体感できた。
10日目(7月14日)
GCを午前8時55分に出発し、ケアンズ経由関空に午後7時到着。

今回の旅行は、ツアー旅行でありながら現地での自由時間がたっぷりあったことと、GC在住の河村会員と薮田会員からまさに生きた情報を提供いただいたので、本当に有意義な旅となりました。両先輩には心から感謝を申し上げます。3年後のリタイアにまだ少し時間があるので、ひまわり(司波晃会員発案で「巨泉する」ともいうそうです)をするのか何処かに移住するのかを含め、今後順次候補となる都市を訪問し検討するつもりです。
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