スイス鉄道旅行レポート
2009年6月18日〜29日
岩田勝弘・優子
目次 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A.スイス旅行総括 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
B.訪問都市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.チューリッヒ 2.ベルン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.グリンデルワルド 4.ツエルマット | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.シャモニーモンブラン 6.ジュネーブ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
C.旅の経費 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A.スイス旅行総括 |
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スイスは今回で2回目ですが今回の主な目的はアルプスのユングフラウ、マッターホルン、モンブランの3山のハイキングです。そのために山は是非とも晴れてほしいと願っていました。 スイスの総括的な感想は観光を売りにしているだけに特にアルプスの町ではごみも落ちておらず清潔で美しかったこと早朝から働いている人が多く勤勉だなという印象を受けました。 6月のアルプスは一面のお花畑で花好きにはたまらないでしょう。数え切れないほどの種類の花々が満開でした。 鉄道は時間に正確ですし列車は全般的にJR以上にきれいと感じました。どんなに車両の少ない列車でも必ず一等車がついています。また、時刻表はインターネットですべて日本から調べることができました。 ネットで事前に出発ホームまで分かりありがたかった。 きっちり鉄道の乗車計画をたてて行ったので特に問題もなく行くことができました。スイスの列車は日本のように案内の放送は無く静かにホームに入り静かに出ます。そしてドァの開閉はほとんどの列車で自分でします。車掌さんは親切でとても丁寧です。 スイス国内では販売していないスイスの鉄道パスをあらかじめ購入しておきました。2人以上で買うと一層お得なスイスセーバーパスが買えます。更に移動日だけ通用するフレキシーパスがあり私たちは移動日4日分のスイスセーバーフレキシーパスを買いました。移動日以外の利用についてはスイスパスを所有しているので50パーセントの割引で現地でチケットを買いました。ちなみに1等と2等で約1万円の違いだったので1等を購入しました。(一人34900円)これで登山鉄道、ケーブルカー、ロープウエー以外のほとんどの鉄道が利用できました。 登山鉄道の料金が驚くほど高い。グリンデルワルトからユングフラウまで1時間半乗って往復一人約15000円かかります。(但しスイスパスを持っていたので半額になりました) 荷物は別送システムがあり朝9時までに駅に預けると目的地の駅にその日のうちに届けてくれます。このファーストバゲージサービスを移動時に利用し助かりました。個人旅行のシニアにとって重いスーツケースを引きずっていかなくてもよいので移動中もスーツケースなしに途中下車をして観光できるので本当に便利だと思いました。 スイスは概ね東側3分の2はドイツ語圏、西側3分の1がフランス語圏です。 ドイツ語圏の人は英語を良く話しますがフランス語圏の人は英語があまり得意でないようです。 それから食費が高い。レストランで昼食を摂ると2000円以下では食べられません。アルコールを飲まなくても一人3000円から4000円はかかります。私たちはCOOPで野菜、ハム、パンを買って山歩きのお弁当にしました。 物価が高いことがスイス旅行の敷居を高くしているのではないかと思います。 食事は生ハムがおいしかったです。これは日本より安いと思います。 ワインも本場だけあって安くておいしいと感じました。 今回中華レストランで3度食事をしましたが私たちにとってはスイス名物のフォンジュよりも普段から口に合った中華料理の方が値段もリーズナブルでおいしかったと思います。 |
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B.訪問都市 |
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1.チューリッヒ スイス最大の都市です。チューリッヒ中央駅まえからリマト川に沿って市電が走っているのでこれに乗りチュリッヒ湖が見えるところまで行き、帰りはリマト川の対岸を歩いて帰りました。1時間半もあれば往復できますがリマト川沿いの光景は美しい街並みです。 |
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2.ベルン スイスの首都で旧市街は世界遺産になっています。 駅前のシュピタール通りがメインストリートです。市電やトロリーバスが頻繁に前後から来るので注意が必要です。通りには一定の間隔で噴水があり装飾を凝らした柱の上には英雄や伝説上の人物像が据えられています。また、両側の建物の1階はアーケードになっており雨や雪の時でも濡れずにショッピングが出来るようになっています。駅前から東西約1500メートルの町をアーレ川で囲まれた地域が中世の面影を残す旧市街になっています。アーレ川を渡り坂道を登った高台にバラ園があります。 私たちが訪れたときはバラが満開でした。ここは高台になっているので旧市街が美しく見晴らせました。 |
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3.グリンデルワルド スイスの中央部に位置しインターラーケンに次いでユングフラウ観光の拠点です。小さな町ですが日本語観光案内所もあります。ある雨の日に観光する場所をスイス人のホテルマンに相談したところ、トウリュンメルバッハの滝とミューレンのハイキングを薦めてくれました。このコースは鉄道とバス、ロープウエー、ケーブルカーの乗換えが9回もあり私のつたない英語力ではとても難しいと思いましたがホテルマンが何事もチャレンジだと薦めてくれるので日本語観光案内所でスイス人から聞いたことを確認しました。観光案内所で日本語の説明を受けたので気を強くして9回の乗り換えコースにチャレンジしました。 トリュンメルバッハの滝の水量には本当に圧倒されました。 今回の目的の1つであるユングフラウヨッホ登山の当日も朝から雨で山は何も見えませんでした。ホテルマンはネットで見ると山の上は天気が良さそうというのでそれに期待して行きました。頂上の一つ手前のトンネル駅までガスがかかり ほとんど見えなかったのですがユングフラウヨッホ駅に降りて展望台に出たところは一面雲ひとつない快晴です。ユングフラウが眼の前に手に取るように見えます。 振り返ればメンヒが見えます。下にはアレッチ氷河が見えます。大感激です! |
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4.ツエルマット マッターホルン観光の拠点都市です。 この街の自動車は小さな電機自動車だけが走りガソリン自動車は禁止です。 街の目抜き通りは駅前のバーンホフ通り1本です。駅から町外れまで1キロもない 小さな町ですが観光客はたくさん来ていました。 私たちが泊まったホテルの部屋の窓からマッターホルンが見え朝日も夕日も 眺められました。ベッドで横になりながらマッターホルンが見えるなんて最高にいい気分です。 ヨーロッパ最高所地点の展望台、マッターホルン・グレーシャー・パラダイス(3883メートル)にゴンドラリフトとロープウエーで一気に上がります。ここは富士山の頂上よりも高いのです。おまけに麓からわずか40分程度で上まで上がるため高山病にならないかと心配しましたがあらかじめ薬を飲んでいたので大丈夫でした。展望台に上がると快晴で360度アルプスが見渡せました。あまりに景色がすばらしいのでパノラマ写真を見せられないのが残念です。 |
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5.シャモニーモンブラン モンブラン観光の拠点都市ですがここはフランス領です。 鉄道に乗っていてもパスポートの点検もありません。しかしフランス領であるため通貨はユーロです。スイスはEU加盟国でないのでユーロを使っていません。 シャモニーモンブランの一番の観光地は文句なしにモンブランです(4810メートル) モンブランの傍のエギューユデュミディ(3842メートル)に展望台があります。麓から展望台までたった20分で展望台まで行けるのです。 展望台からは山頂が雪で真っ白な丸い形のモンブランがそびえていました。 モンタンヴェール(1909メートル)にも行きました。ここではメールドグラス氷河が間近に見えました。氷河は年々溶けているそうで下流のほうでは石ころだらけになっていましたが側面をみると50メートルくらいの厚さの青い氷が見えました。 |
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6.ジュネーブ ジュネーブはスイスの西端に位置し周りをフランスに囲まれており住民が話す言葉はフランス語です。 ジュネーブのシンボルはなんと言ってもレマン湖から勢いよくふきあげる噴水でしょう。港にはヨットが停泊し噴水と町並みがぴったりマッチしています。 旧市街のサンピエール大聖堂に行き塔の上まで急な螺旋階段を息を切らして上がりました。レマン湖とジュネーブ市街が360度見渡せました。 |
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C.旅の経費 飛行機チケット二人分(燃油費用等含む) 286,000円 ホテル代 10泊 132,000円 スイス鉄道フレキシーパス(1等) 68,000円 登山鉄道 65,000円 食費等 120,000円 合計 671,000円 完 |