1.中秋節 | 2.学生との交流会 |
3.財布紛失騒動記 | 4.日本人技師の顕彰 |
5.財布紛失騒動記2 | 6.映画「湾生回家」を見た |
1.中秋節 | ||||||||||||||||
台湾には三大節季がある。春節(旧正月)、端午節(6月)、中秋節(9月)である。 中秋節の元々の趣旨は霊界の門が開き霊魂が下界を徘徊するため、その霊を慰めるのが旨である。しかし現在では家族団らんの日で、月餅を贈り合い、柚子(文旦)を食べる習慣がある。近年台湾独特の習慣で BBQ を家族で楽しむのが盛んに行われている。 スーパーやお店では9月に入ると月餅と文旦がヤマのように積まれている。私も月餅や文旦を数人の人からプレゼントされた。 中秋節は明日(9/27)だが、今日(9/26)夜はあちこちの家の前で家族や友人と BBQ を囲んでいる姿が目に付く。断って写真を撮り BBQ の中身を覗き込んでいると、あれを食べろ、これを飲めと色々なものを勧めてくれる。食事後だったので2ヵ所で少しだけご馳走になったが、次回からは食事をせずに仲間に入れてもらい、台湾の人と一緒に中秋節を祝いたいものだ。
|
||||||||||||||||
4.日本人技師の顕彰 | ||||||||||||||||
台湾では日本統治時代(1895-1945)台湾に貢献した多くの日本人が今でも尊敬されている。 その一人に磯田謙雄技師がいる。台湾中部の白冷洲ダムを造ったことで知られている。 (磯田氏の業績については下記URLでご確認下さい) ダムが通水した10月に磯田氏を顕彰する式典が毎年開かれている。今年は「白冷洲文化節」初日の昨日その式典があり、招かれてロングステイヤー15人で参加した。 台中市長など地元の名士が多数出席し、日本の金沢からも10名ほどの代表団が参列していた。磯田技師の一人娘(松任谷さん)も家族とともに車いすで参加して挨拶し、喝采を浴びていた。我々15人も来賓扱いで歓待され記念品の帽子や饅頭を頂戴し、簡単ながら昼食も振る舞われた。 外国人である日本人を顕彰する式典がこれほどまでに盛大に行われることに驚きと感謝の念を禁じ得ない。こうした事実を日本人にもっと知って欲しいと切に願う次第である。 磯田技師に限らず日本統治時代に功績を残した多くの日本人が今でも地元民に愛され、銅像が立てられたり、毎年慰霊祭が行われたりしている。ダム関係では特に次の3人が今でも尊敬を集めている。 二峰洲地下ダム(屏東縣)の鳥居信平 http://www2s.biglobe.ne.jp/nippon/jogdb_h23/jog698.html 烏山頭ダムの八田與一 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B0%E8%88%87%E4%B8%80 白冷洲ダムの磯田謙雄 http://blogs.yahoo.co.jp/obara1999/61512782.html http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201310160006.aspx ※興味深いのはこの3人がいずれも旧四高(金沢)の先輩・後輩ということである。
|
||||||||||||||||
5.財布紛失騒動記2 | ||||||||||||||||
前回市場での財布紛失についてごほうこくしましたが、今度はタクシーに財布を忘れた話です。 T氏夫妻と台湾人Yさんと我々夫婦5人で和食店「吉祥屋」に出掛けた。この店はノーベル賞授賞式に使われる日本酒「福寿」を置いている店で、そのお酒を目当てに行った。 久し振りに本物の美味しい日本酒を味わったが、料理も頗る味がよく、値段も内容からするとリーズナブルで大満足であった。タクシーを呼んでもらい店をあとにした。無事ホテル近くのスターバックスに帰着したが、T氏が「財布をタクシーに忘れたようだ」と言い出した。すぐさまYさんが吉祥屋に電話してタクシー会社に問合せてくれ、無事見つかった。 その後がいかにも台湾らしい。吉祥屋の女将がタクシー会社にとりに行き、その足で我々がお茶をしているスタバに届けてくれた。何とも素早い行動でタクシーを降りて30分も経たない間の出来事であった。初めて訪れた客でしかも日本人、次いつ来るか判らない客に「ここまでやるか」と感心した。 食事中に「来月からのロングステイグループ(34名)の食事会をここでしてもいいかなぁ」と考えていたが、今回の鮮やかなフォローを見て、「よし、ここでやろう」と決心した次第。 ※吉祥屋は結構大きな店で来年台中の目抜き通りに5階建てのビルを新築して店を移転する繁盛ぶり。この女将の 気配りこそがこの店の売りなのであろう。
|
||||||||||||||||
6.映画「湾生回家」を見た | ||||||||||||||||
台湾の花蓮で映画「湾生回家」を見た。湾生とは台湾生まれの日本人が敗戦で日本に引き揚げた人たちのことである。この映画の主人公は花蓮生れで映画は主として花蓮で撮影されている。 私は偶然にも昨日と一昨日の2日間、この映画に出てくる花蓮に残る日本人の足跡を辿ったばかりで、二日前に見た風景が次々と現れ、実に感慨深い思いでこの映画を見た。 映画は湾生達が故郷「台湾」への想いを切々と訴える内容がドキュメンタリータッチで描かれている。彼等の故郷「台湾」への想いは我々の想像をはるかに超えるもので、涙なくしては見ることは出来なかった。 私の周辺には満州を含む中国からの引揚者が何人かいるが、彼等から湾生のように強烈に「故郷・中国」を語る人を見たことはない。(私の不勉強が原因なのかも知れないが・・・) この感動を皆さんに伝えることは私の文章力では到底出来ない。皆さんが直接この映画をご覧になられることを切に希望します。 ※日本でも近々「湾生帰郷物語」という題名で上映されるそうです。 ※ネットに沢山の関連記事があります。 https://www.youtube.com/watch?v=ii_AgiBRcnQ(7分間予告編) https://www.facebook.com/film.wansei/posts/585305208225663(作者が思いを語っている) http://www.taiwannohannou.com/archives/15192424.html(映画を見た台湾人の反応ブログ) |
||||||||||||||||